中央北地区-区画整理事業の進め方・大型店導入問題・財政について
大塚議員の一般質問
能勢口駅周辺再開発 破綻した中央北住宅街区整備事業
総括し教訓生かせ
1、中央北地区における土地区画整理事業の進め方について
(1)能勢口駅周辺再開発・中央北地区住宅街区整備事業の総括についてお聞かせ下さい。
<1>9月には公聴会も予定されますが、それまでに詳しい情報を市民に提供し、市民の意見をどのように基本計画に反映するか重要な所と考えます。そこで、3月質問時では総括をされたとお聞きしましたが、その内容を具体的にお聞かせ下さい。
<2>公聴会や・パブリックコメントで意見が出せる状況をつくることが合意を得る上で重要と考えるが、公表する考えはないかお聞かせ下さい。
(2)公聴会の開き方について地元は勿論、全市民対象に全市域で開くべきと考えますが、どのように考えられているかお聞かせ下さい。
2,中央北地区への大型店導入について
(1)伊丹市にあるダイヤモンシティ(現在はイオンモール伊丹テラス)と同規模の大型店を導入することで活性化を図るとしていることについて
<1>来客者は新規の消費者の誕生か、従来の消費者の買い物先の変更か、市はどのように理解されているのかお考えをお聞かせ下さい。
<2>市はイオンモール伊丹テラスの来客調査を入手し分析をされているのか、お聞かせ下さい。
<3>中央北地区に誘致される大型店の来客者数は1日当たり、何万人で、市内、市外の比率をどのように予測されているのかお聞かせ下さい
<4>市内の小売業販売額の減少は隣接市の大型店に顧客を奪われていることが原因と考えているのか、阪神間でも共通する所得の減少、少子高齢化による消費の減少が原因と考えるか、お聞かせ下さい。
<5>能勢口駅周辺の商店の状況、空き店舗が多くなっていること、入れ替わりが多い状況について、オーバーストアーが原因と考えるか、近隣市へ流失する消費行動が原因と考えるか、どのように考えられているかお聞かせ下さい。
<6>「まちづくり研究会」で調査研究をしており、そこでのデーターを参考に示しております。
中央北地区に大型店が誘致されると、市内小売業者から151億円の売上を奪い、137店を閉店に追い込む。こうした調査研究での警告に市はどのように対応されるか、住民との意見交換、調査結果の公表、基本計画素案の検討を深める用意があるか、お聞かせ下さい。
3,財政計画について、10年計画で30%事業を圧縮することになるが、圧縮の内容について具体的にお聞かせ下さい。
●財政部長答弁
事業費が出ないと検討出来ない
◎132億円の総事業費とその内訳事業経費を発表しながら応えることが出来ない
質問に答弁せず紛糾! 議長…市長に抗議
答弁に立った部長は、今までの事業の経過を説明するだけで、大塚議員の質問への答弁が何一つありませんでした。
大塚議員は、発言通告で具体的に資料も提出しているにもかかわらず答弁しない、これでは質問を続けられないと抗議しました。
議場は一旦休憩、議会運営委員会が開かれ協議。大塚議員の申し出が認められ、議長が当局に抗議し、答弁をすることを申し入れました。議会再開となりました。
抗議=再開後=副市長が答弁
「よかった・良かった」と総括
駅周辺再開発の総括について
●能勢口、玄関にふさわしくなった。交通渋滞解消、住宅供給できた、震災時、再開発していなかったら、1200戸倒壊していた。にぎわいも出て、土地も上昇、よい時代に進んだ、しかしそれで終わらない、生き物だ、そこで中心市街地活性化で活性化進めている。
副市長の答弁は「これから検討」
●これから作業段階で検討していく。
●集客施設についても、どんなものか決めていない。
●地元に説明しているところ見直しもある、地主の意見もある。
質問を終えて
能勢口駅周辺再開発整備されたが当初計画の36%、94億円の市費負担増。そしてオーバーストアで再開発ビル内に空き店舗生まれ、市内商店は97年から270店閉店に。
副市長はよかった・良かったと言いますが。市財政、商店の営業は深刻です。この総括と教訓を生かさず次に開発を進める。一つひとつ事業の総括を行い失敗を起こさないように進めるのは当然と考えますがそれをしない。無責任の極みです。
「日本共産党川西市会議員団ニュース」第47号(2009.7.15.)