議員報酬改正について議会運営委員会の結論を重視するべき!
「日本共産党川西市会議員団ニュース」第29号(2013.10)
この間、議会運営委員会は、鋭意「議会改革」に取り組んでいます。
議会改革の内容のひとつとして、「議員報酬の削減」項目が提案され、4月16日より議会運営委員会の中で議論。提案内容の確認を行いながら、具体的にどの程度の議員報酬の削減率・額にするのか。減額は現在の任期中だけで終わるのか、恒久的に減額するのか、特別職の報酬審議会にかけるべきではないか、政務活動費との兼ね合いや議員定数削減とのからみ、現在の報酬そのものが高いか低いか議員活動全体の状況を考えながら、様々な議論を重ねた結果、5月8日、議会運営委員会としては「今期は現行のままでいく」と言う結論に達し、議会運営委員会として確認されました。
その後、5月28日、民主市民クラブ会派より削減(ボーナスを含む)の条例改正をしたい旨の提案が十分な説明もないまま、6月議会最終日に上程する旨の報告がありましたが、後日、「ものごとの進め方に問題があった」と議員報酬10%削減の条例改正は取り下げる申し出があり、議会運営委員会として承認したという経過がありました。
9月議会、民主市民クラブ会派から、「議員報酬3%削減、ボーナスを含めるか否かは未定」という提案が行われ、「3%削減とボーナスは含まない」案が提出されました。今までの議論や問題点を指摘、確認・説明を求めましたが、十分な提案説明は行われないままの議案上程となりました。今までの提案説明や議論に整合性がないことや、今まで伝えてきた「議会運営委員会の役割」などを考えても、議会運営委員会としてはこの議案を上程しないことを決めました。
今回の議員提出議案に対しての改正内容そのものの反対議論ではありません。そもそも、議会運営委員会の立場、役割や議論とは一体何なのか。「議運としては意見がまとまらなかったが会派として提案したい」旨の発言はいつでも保障されてきたはずです。その後もそれぞれの会派へ提案内容を摺合せにいくことも可能でした。
それぞれが意見を表明し、提案することは自由に行えるものです。しかし、議会には明文化されていなくても先輩諸氏達が積み上げてこられた「ルール」があります。私達議員は、議会制民主主義を更に発展させていく使命があります。よって、この間の経緯を踏まえた結果、本議案の提案の進め方そのものの問題点を明らかにして反対しました。
「川西市議会議員の議員報酬等に関する条例の一部を改正する条例」について
賛成した議員
北上・宮坂・岡・津田・福西・土田・小山・多久和・安田忠司
反対した議員
森本・住田・北野・黒田・秋田・松田・吉富・吉田・大﨑・鈴木・平岡・大矢根・宮路・久保・梶田・安田末廣
※(議長・江見) 敬称略