たんぽぽだより 150号

「子ども・子育て計画(案)」 4ヶ所合体は「見直し」、廃園「延期」

2015年3・4月 日本共産党川西市議会議員 黒田みち

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(1面)

「子ども・子育て計画(案)」 642件のパブコメ 4ヶ所合体は「見直し」、廃園「延期」

市が一部方針変更 子ども・子育て会議「強引な進の方は問題」

 市立幼稚園と保育所17ヶ所の内13ヶ所を廃園にする「子ども・子育て計画(案)」に対し、310人の市民が642項目のパブリックコメントを提出。3月14日開催の「第9回川西市子ども・子育て会議」で市が結果を報告し、検討されました。

ひどすぎる計画破たん

 パブコメを受け、市は北幼稚園・中央・小戸・北保育所を、ひとつの認定こども園に集約する計画の「見直し」を示しました。あまりにひどい計画が破たんした形です。

「松風」は時期をずらす

 松風幼稚園の廃園時期は、平成29年度末から「適切な時期を検討」へ変更する案が示されました。委員からは、「廃園しないで、の署名が8885筆も。時期をずらすだけでいいのか」「関心をもっていただいて、ありがたい。ほとんどが不安・懸念・疑問・批判・是正を求める声。廃園を『継続検討』の文言にできないのか」などの意見が出されました。

緑保と牧の台幼、加茂幼・保は合体

 緑保育所と牧の台幼稚園、加茂保育所と加茂幼稚園の統廃合計画はそのままです。

 当該保育所で乳幼児が修了するまで保育を受ける権利を有するという市と保護者の契約を不履行にするもので重大問題です。

 委員から「パブコメは市民の声を聞くもの。なぜ意見募集中に(合体の)予算が計上されているのか」「幼稚園で3歳児保育や延長保育をしてから一体化ならわかるが」「来年度入所児童にも廃園・認定こども園化は知らされず、入所決定通知書と一緒に送られているあまりにも説明不足なことに驚いた」などの意見が出されました。

 このほか、委員から「強引な進め方は問題」「『会議』の意見がいかされていない」「子育てしやすい町にしてほしい」「市民の納得できる説明を」「魅力のある計画、不安を拭い去る具体的なビジョンを」「目玉の認定こども園化に反対50以上、保育所・幼稚園の廃園反対に100以上の意見が出ている。『会議』として反省しなければならない」…などの意見が相次ぎました。

「無理があった」会長反省

 これらの意見を真摯に受けとめてくださった会長が「公立園を認定こども園にすることの話し合いが十分できていない。保育内容に半数以上が疑問を感じていることは反省している。無理があった。」と発言。会長や委員から何度も「廃園や幼保一体化について、文言調整できないか」と市側に提案されました。

 しかし、市側は、「廃園を検討しますとトーンを落とすことはできない」「若千の痛み、反対の意見があろうと『廃園』」を繰り返しました。

傍聴席からは失笑や大きなためいきが聞こえました。

反省を含めて付帯決議

 予定時刻より大きく超過。会長が「市は子育て会議の意見を聴かなければならない、となっている。計画の文言を慎重に、幼保のあり方委員会など持つべきだったとの付帯意見をつける」とまとめられました。今後も注視していきます。

 廃園ははっきりわかっているのに新施設の定員すら未定。それなのに「平成29年度に保育所待機児童はゼロ」と言い続ける市担当は、委員の発言をどう受け止めたのだろうか。大きな疑問が残りました。

 こどもが減るから統廃合ではなく、こどもを増やす施策こそ急務の課題。それが市民の願いであり、市行政の行う「子育て環境の整備」であるべきです。

 私は、引き続き、子育て一番の町めざして精力的に取り組みます。

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