「由さん」のくらしの便り 362号

2016年7月・参議院選挙報告

2016年7月 住田由之輔

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【1面】

2016年7月・参議院選挙報告  野党統一候補・11選挙区で当選

日本共産党・改選3議席を6議席へ躍進
兵庫選挙区 金田峰生さん健闘

各候補者獲得得票
  金田峰生(共産)  228,811票
当 末松信介(自民)  641,910票
当 伊藤孝江(公明)  542,090票
当 片山大介(お維新) 531,165票
 水岡俊一(民進)   420,068票

選挙結果をどのようにお感じでしょう 改憲派が衆参で3分の2確保

 当然今後の国会運営で野党は試されます。選挙目当てだけの共闘ではなく、国民・住民に寄り添った政策を共同して訴えていくことができるのかどうかと。

 安保法制だけでなく、くらしに直結する経済政策、雇用、原発、防災や災害支援、子育て、TPP、医療、介護など、どれも住民にとって重要な政策です。

 裏面に選挙結果についての共産党声明を掲載

【2面】

議院選挙結果について日本共産党の考えを中央委員会が出しています(7月11日)。

簡単にまとめましたので一読ください。

「自公と補完勢力」対「4野党プラス市民」という対決構造

 野党と市民が力を合わせてたたかう初めての選挙。日本共産党は野党共闘の勝利と日本共産党の躍進という2つの目標を掲げてたたかった。

最初の挑戦としては大きな成功、32の一人区すべてで統一候補者を実現。11選挙区で自民党に勝利したことは大きい。

 無党派の6割から7割が野党統一候補者に投票、「1+1」が「2」ではなくそれ以上になり、共闘効果が発揮された。

 日本共産党は比例で5人、東京選挙区で1人当選し、比例代表選挙では、2013年の参議院選挙で515万票獲得していたが今回は601万票へ躍進した。

安倍暴走政治ノー アベノミクスのチェンジ

 日本共産党は安倍暴走政治全般にわたってノーの審判を下そうと訴えました。

 中でも安保法制を選挙の争点に押し上げましたが、選挙期間中安倍首相は憲法改正・自民党憲法草案は一言も語らず、結果は改憲派が3分の2の議席を獲得。

 また、アベノミクスの破たんを明らかにし、それに代わる日本共産党の経済政策、税金の集め方を変えるなど3つのチェンジを訴えました。

首相自ら政策を語るより野党批判に執着

 首相は連日のように、野党攻撃、日本共産党攻撃を繰り返す異常さであった。

 それは野党共闘に本格的に踏み込み、政権打倒を掲げる日本共産党に対する支配勢力の強い危機感、恐怖と憎悪を示すものであった。

 「野党共闘は野合」とする自公の攻撃に対して、「立憲主義を取り戻す」という野党と市民の結束の大義を太くしめし、断固反撃した。

 自衛隊問題を利用した反共攻撃に対しても、わが党の綱領が明らかにしている自衛隊政策を堂々と示し、「海外で戦争する国」つくりを許すのかどうかが選挙の真の争点であることを明らかにしてたたかった。
そうした中での勝利であり意義は大きい。

野党共闘の勝利、日本共産党の躍進は果たしたが、党の自力が追い付いていない

 選挙戦から導き出した率直な教訓です。

 結果良しとするだけではなく、党の自力をしっかりつけてこそ、住民との共同も、野党との共闘も前進し、日本の政治を変えることにつながっていく。

 日本共産党の果たすべき責任を見極め、強く大きな党をつくっていこうと呼びかけました。

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