たんぽぽだより 166号

6月議会 高齢者交通費助成を減額、廃止へ
市民要望強く意義深い制度なのに 請願不採択

2016年7・8月 日本共産党川西市議会議員 黒田みち

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【1面】

6月議会 高齢者交通費助成を減額、廃止へ
市民要望強く意義深い制度なのに 請願不採択

 6月議会に「川西市高齢者お出かけ促進事業は鰍円に 減額しないで下さい」の請願が提出されましたが、賛成少数で不採択とされました。

今年2000円に、来年廃止

 この制度は、市が70歳以上の高齢者に交通費の一部(1人3000円)を助成し、ご本人3000円足して6000円分の電車、バス、タクシー利用のチケットと交換。お出かけを促進しようというもの。市は今年度から2000円に減額、来年度に廃止の計画です。

多面的なおでかけ効果

 私達日本共産党議員団は、高齢の方が引きこもりにならず、介護予防にもつながり、社会参加(ボランティア)の一助になっていること。対象者の8割が利用し喜ばれており、出かけることによる経済効果、交通網利用による民間交通事業者への側面的支援、など効果は多面的で大きいと強く主張してきました。

請願は残念ながら不採択

 「2000円に減額しないで」の請願には、私達議員団は紹介議員になって請願を採択(賛成)する立場でがんばりましたが、残念ながら不採択となりました。

 請願に賛成したのは、共産党の住田、北野、黒田と無所属の吉富氏の4名でした。

「近隣自治体と見劣り」

 交通費助成のほかに映画会など市が開催するイベントに対象者を招待していましたが、これも今年度減額、来年度は廃止の方向を示しています。

 請願を提出された方々は、「近隣の町では、バスの無料パスの実施や助成額ももっと高額なところが多い中で、住民に何の相談もなく議会でサッサと決めてしまうなんておかしい」と会派にまわって来られました。

交通事業者への打撃も

 この事業の市の助成額は、2015(平成27)年度予算で7680万円でした。その2倍がバス、電車、タクシーの交通網に使われていましたが、今年度は5280万円に減額、来年度ゼロになると、本人の日常生活や社会活動への影響はもちろん、市の経済や交通事業者への影響も大きいことが予想されます。

より住みやすい街に

 誰もが、住みなれた地域で住みつづけることができ、より住みやすい町になるよう、私達議員団は、高齢者の交通費補助だけでなく、こども達の交通費補助なども要求し続けているところです。これからも地域住民の皆さんとご一緒に取り組んでいきます。

川西市議会 全会一致で意見書提出

「待機児童解消のため認可保育所の増設及び保育士の処遇改善を求める意見書」

 6月議会、川西市民間保育園協議会より「待機児童問題解消のために保育所を増やし保育士の待遇改善を政府に求める請願書」が提出されました。私達日本共産党議員団は、請願の紹介議員になり、付託された建設文教公企常任委員会で、請願の趣旨説明を行い、請願採択に向けて全力で取り組みました。

 6月20日、請願が付託された委員会では、「請願の趣旨は理解できるが、政府が一億総活躍社会の予算措置、閣議決定を行ったところであるからその結果を待ちたい」と会派・まほろば(自民・保守)、「国が取り組んでいる状況、改善がどう進んでいくのか動向を注視したい」と公明党議員団。両会派が「継続審査にしたい」旨発言しました。

 しかし、私達議員団をはじめ、他の会派は、保育所待機児童の問題だけでなく、保育士の処遇改善は急務の課題であるから、国を後押しするためにも即決し、国へ意見書提出を行うべきと意見を述べ、継続3対即決5で請願採択、国への意見書(案)を作成することになりました。

 同28日開催された最終本会議では、まほろば・公明党議員団も意見書(案)に賛成、全員一致で国へ意見書を提出することとなりました。

(意見書項目は以下の通り)

  1. 待機児童の早期解消に向けて、安定的な財源と施策の実効性確保に努めること。
  2. 保育士確保のために、公定価格の算定基礎である人件費並びに保育士配置基準を見直すなど、保育士のさらなる処遇改善を図り、他産業との賃金格差を是正すること。

黒豆の声

「最低賃金1500円なんてできるんですか?」
街頭宣伝中、プラスターを見て
声をかけてくれる若者
「大企業はできるかもわからないけど小さな所はどうするんですか?」
「初めての選挙なんです。
時給1000円、1500円になったら助かるなあ~
授業料大変なんで」と。
日本の授業料がとても高いことも調べている様子

日本共産党のJCPマガジンを持って「これ読んでしっかり考えて投票します」。

「戦争に行かされるのは僕らやからこの署名はして行きます」
通り過ぎてから一緒だった友達と離れて安保法制廃止の署名を
してくれる若者
「まだ選挙権ないんで…」と。

自分が主権者なんだ、の思いが
伝わってくる暑い熱い選挙戦
まだまだ投票率は低いけれど
確かに感じる新しい息吹
「がんばりましょう」の声かけが増えた
とても嬉しく勇気と元気をいただく

選挙規制のため地声で訴えていると

「今日はなんでマイクもって
しゃべってへんのん?」
「名前書いてへんかったら
わからへんやん!」
いつも通るこども達が元気いっぱい
声をかけてくれる

新しい時代へしっかりつなげよう
憲法に書かれている大切なこと

【2面】

共産党 比例601万票 参院 史上2番目

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