2008年春季号議会報告 1面 

2008年春季号議会報告 1面 日本共産党川西市会議員団
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75歳以上を差別する後期高齢者医療制度

一生懸命働いてきた結果がこれか! 高齢者から自民・公明に批判沸騰!

 75歳以上の高齢者を今の医療保険から切り離し、年金から保険料を取り続ける世界に例のないひどい制度です。
 この法律は06年に自民党・公明党が強行したものですが、全国で地方議会の3割(530)が中止を求める意見書を提出するなど怒りが沸騰しています。
 衆院予算委員会で、共産党の小池晃議員は「家族一緒に暮らしていた母屋から、75歳を過ぎた人だけ離れに移すようなやり方だ」「戦争を体験され、戦後は日本の復興のため必死に働いてこられた皆さんを、高齢期になったとして国から捨てるような制度だ」と中止・撤回を求めました。

 川西市内老人クラブからも中止の声

 市内の老人クラブに共産党議員団が呼びかけた「中止・撤回を求める」請願署名に「本当にひどい内容だ、こんな協力なら喜んで」と市内10老人クラブから、450筆が届けられました。

廃止の請願に賛成は日本共産党だけ

 厚生経済常任委員会で、老人クラブから提出された請願が審査。請願に賛成したのは共産党だけ。連合・保守の議員は「現段階での中止は混乱をまねく」公明党の議員は「国民皆保険制度を守るため、高齢者負担は仕方ない」と、中止を求める高齢者の声を無視し、多数で不採択にしました。
「長寿を慶び、安心して暮らせる社会をつくる」のが政治の責任です。

年寄りいじめの医療差別は許せません

●「後期高齢者」の診療報酬を包括払い(定額制)とし、保険医療に上限をつける
●「終末期医療」に医療制限、病院追い出しをねらった特別診療報酬体系を持ち込む
●今まで、高齢者・障害者には、必らず保険証を発行してきましたが、保険料を滞納すると保険証の取り上げ

市立川西病院は 住民の命・健康を守る二とを第一に!
国の公立病院つぶしのプランにのってはならない

赤字を引き起こした原因は国にもある

 赤字病院は、民間移譲を含め3年で黒字化を目指した計画書を、「公立病院改革ガイドライン」に沿って作成しなさいと国は要求してきました。赤字を引き起こした原因は、国が「医療費抑制」名目で診療報酬を毎年のごとく引き下げてきたこと。閣議決定し「医師の総数を減らした」こと。医療費を引き上げて患者を病院から遠ざけたことによります。このことを改善せず、赤字になったから廃止・縮小しろは通りません。

市・町民のための病院として充実すべき

 川西病院が赤字経営であることは確かです。それは公立病院の役割である、不採算(儲からない)部門の小児科、産科を抱えているからです。しかし今その部門の医師が不足をし、周辺自治体病院でも廃止、縮小が行われ住民が困っています。
 かって川西病院も小児科、産科を縮小しました。病院の廃止・縮小ではなく、住民の命を守る立場で、川西病院を地域の二次医療センターとして充実させることにこそ力を注ぐべきです。