認定第13号
平成27年度川西市中央北地区土地区画整理事業特別会計決算認定について
認定しない立場で討論
日本共産党議員団 黒田みち
予算の時にも意見を述べましたが、私たち日本共産党議員団は、中央北地区土地区画整理事業に対しては、賛成の立場をとっています。ただし、オール川西市として考えた時に、この地域に特化した予算執行になっていないか?他の住民サービスが低下することがないか?など総事業に対して議論・意見を述べると共に、予算執行に当たっては、情報提供・情報公開・説明責任を求めているところです。
平成27年度は、区画整理事業の根幹部分としての移転補償、仮換地に伴う保証解決状況が135予定契約件数のうち113件、進捗率が83.7%となっています。地権者等との様々な課題や問題に対して、丁寧に対応されてきた成果でしょう。
予算には意見を述べて賛成をしましたが、決算認定で反対の立場をとるのは、
① 8月開催のまちづくり調査特別委員会で説明された「キセラ川西整備事業総工事費が93億円から108億円に増えたこと」、
② その具体的な内容として、9月定例会の議案第66号「平成27年度川西市中央北地区土地区画整理事業特別会計補正予算(第1回)として、土壌汚染対策、不良土及び地中構造物の撤去にかかる費用5億1140万円」
③ また、追加議案第67号「キセラ川西整備事業に伴う整地工事(第6-1工区)請負契約の変更について」当初の契約金額・9123万8000円が、3回目の契約変更で2億7135万8640円にしたこと(1億5000万円を超えなければ議決案件ではないので見えてはきません。)
④ 平成28年3月定例会、議案第10号「川西市中央北地区PFI事業に係る協定の変更について」PFI事業の契約金額を8億7190万8055円増額、24億6498万9930円にしたこと
⑤ 土壌汚染対策法と兵庫県との調整・協議について、当初地中構造物を見込んでいなかった点、先に述べた議案提出・追加議案提出の時期、あり方・進め方の問題です。
それぞれの議案で、反対討論として述べていますので詳細を繰り返すことはしませんが、土壌汚染対策費などは平成28年度・新年度予算として12億円計上されています。厳しい財政状況と言いながら、ここには億の単位の補正予算が組める川西市。「他の住民サービスへの影響はない」と言われていますが、中央北地区開発については、「住宅街区整備事業」における都市整備公社の返済額が平成27年度、9億4728万1000円、残金106億7670万円。平成46年度まで返済が続きます。川西市のまちづくりとして今までの総括、今後も検証が必要だと考えています。
平成27年12月定例会の議案第70号「キセラ川西整備事業に伴う整地工事(第6-1工区)請負契約の変更」については、議会の議論を受けて、地中構造物の処理など工夫し精査すること、それに時間を有するための契約変更が行われています。今後その結果がどのように明らかになるか期待をし討論とします。