2018年3月議会 住田由之輔:後期高齢者医療特別会計予算に反対討論

後期高齢者医療特別会計予算に反対討論

2018年3月 日本共産党議員団 住田由之輔

○議案第28号 平成30年度川西市後期高齢者医療事業特別会計予算

 請求しだされた資料によれば、平成30年度1月末滞納者が、加入者の1.4%おられる。短期保険証発行者が少し減ってきたとはいえ2月現在90名おられ、保険料軽減状況で、均等割り軽減を受けている割合が加入者の45%もおられ、2618名も医療負担3割の方が出現する保険制度の現状を見る限り、「死ぬまで国民から搾り取る」という、非人間的な制度と言わねばなりません。

 加入者の大半は、負担の公平性の名のもと、若い時に一生懸命働き、なにがしかの保険料・税を払ってこられた皆さんです。一定の年齢に達すれば「納税から免除れられる」と期待されても来ました。ところが死ぬまで保険料を払わねばならぬという冷たい制度をつくり、今日に至っています。制度そのものを抜本的に見直すことを要求するものです。

 平成30年度の予算は、保険者として「給付費準備基金」96億4000万円を取り崩し、保険料を抑制していますが、基準額において所得割率は据え置くものの、均等割り額で、これまでより558円・1.16%アップ、4万8855円にするもので反対するものです。

 料金改定と合わせて、5割軽減で所得基準額を5000円、2割軽減で1万円の引き上げにより、全体で152万円の改善はされるものの、賦課限度額を5万円引き上げ62万円にすることにより、1871万円の負担増になることも本予算に反映されており、反対する理由でもあります。

 所得額の軽減特例措置や、被保険者に対する均等割り額の軽減特例措置を30年度で廃止するなど、どんどん加入者負担制度を推進していることにも批判をし、反対討論とします。