医療制度悪化に伴う市立川西病院の現状打開について

2008年12月議会
医療制度悪化に伴う市立川西病院の現状打開について 住田議員が質問

(市立川西病院問題は住民からの意見も聞いている途中であり、より具体的な答弁がありませんでしたので、質問内容を掲載しました)。

 議員協議会で「市立川西病院事業経営改革プラン(素案)」が説明され、その上にたっての質問と断り、

1,国が進めた医療制度改定により病院経営が悪化したと認識しているのか。
(1) 診療報酬の引き下げ、医師の絶対数抑制政策、総医療費抑制などにより、市立川西病院でも産科医、小児科医不足により大幅な赤字が発生。国に責任を問うべきである。
(2) 国の医療制度を改善させれば、せめて小泉構造改革以前に戻せば、黒字化も可能性が高くなると。市として、病院経営の健全化のため、国に対して改善策を提案すべきだ
(3) 「公的医療機関」であるがために、民間病院で取り組みが薄い不採算部門を担っているがため「赤字」も出る、不採算部門についてどのように考えているのか。

2,国がすすめる「独立行政法人化」の評価について
(1) 制度の利点・欠点を。
(2) 赤字経営の公営病院になじ
む経営形態なのか。
(3) 「先進地事例がない」中で、市立川西病院の経営に、取り入れることも検討する根拠は何か。
(4) 「独立行政法人化」を運営上の検討項目として盛り込むことにより、病院内での動揺、退職が危惧されるが、そのことで医療に支障がきたしたときの対応と責任について。

3,目標値設定を公表することによる利点、欠点の捉え方について
(1) 「努力目標」と「達成目標」の違いで、国からの指導がきつくなるのではないか。「目標」が縛りとなり、「民間譲渡」「縮小」に向かわざるを得なくなる恐れもあり、「公的医療機関」としての機能が低下したときの責任の所在はどうなるのか。
(2) 目標設定で医療従事者へのプレッシャーによっておこる弊害への対策、責任について
(3) 「改革プラン(素案)」に示されている、半年毎の見直
しにおいて、人事面、目標に到達できない場合の責任の所在はどうなる。
(4) 「改革プラン(素案)」の「目玉」、内視鏡検査件数目標が3年間で1.5倍にも設定されている。やる気は感じるが無理な設定のように思える。やれると考える根拠は。

4,再編・ネットワーク化による地域医療の崩壊について
(1) 市立川西病院の総合病院化こそ求める方向と私は考える。
(2) 診療の特化により、診療科目の廃止が起こり、地域医療をまかなうことができていない地域が出現している。僻地になればなるほど十分な医療を受けることが困難になる。医療を地域住民から遠ざける再編・ネットワーク化を進める利点は何なのか。

5,市民への情報公開等について
(1) 川西病院の財政状況を市民へお知らせすべき。
(2) 市民・地域住民の税金で「命守るため」市立病院へ「赤字補填」のための支出することに納得をいただければ、運営上楽になると考えるが、とした以上の質問をしています。

「日本共産党川西市会議員団ニュース」第36号(2009.1.22.)