就学前の子どもの医療費無料化を求める請願

2009年6月議会
就学前の子どもの医療費無料化を求める請願
土谷議員が賛成討論

 2006年9月議会で、子育て支援のための「乳幼児医療費助成制度」の請願が採択されて以来、子どもの医療費無料化を求める請願は、不採択が続いています。今回も委員会審査では「主旨は理解できるが、今回は不採択である」「実現させたいと思うが、川西の財政を考えたら難しい」「実現させたい政策だが、川西の財政状況から難しい。一定見通しがたったら」というものです。請願主旨に反対だと言う意見は誰もありませんでした。「主旨は理解できる」「実現させたい」と思っているなら請願を採択し、議会の意思を行政に示すべきではありませんか。
近隣他都市においても、きびしい財政事情のなかで独自の支援を行っているわけです。三田市では通院は小学3年まで無料、入院は中学卒業まで無料です。  
 伊丹市と猪名川町では通院は就学前まで無料、入院は小学6年まで無料です。また、西宮市では来年7月から通院・入院ともに中学卒業まで無料になると伺っています。
 川西市では2006年9月議会で請願が採択され、0歳児の医療費が無料となりました。しかし、その後、請願は採択されておらず今日に至っていることは先に述べたとおりです。この間、他都市は川西市を大きく上回り独自支援が前進しています。私ども日本共産党は、少子化対策が叫ばれている今日、せめて義務教育が終了する中学卒業まで医療費は無料にすべきだと考え、その実現を求めています。経済的理由で子どもの医療が受けられないということがないようにすべきだと考えます。
 請願主旨で述べられているよう、子育て世代への負担を少しでも軽減し、川西市で安心して子どもを産み、育てられるように、就学前の子どもの医療費無料化を実現して行こうではありませんか。議会の意思が行政を動かす大きな力になることは明らかです。同僚議員のみなさんに賛同を呼びかけさせていただき賛成討論とします。

こどもの医療費無料化 近隣市町比較

        入院無料                      通院無料
川西市  0歳~小学校6年生まで(所得制限あり)     0歳児のみ
三田市  0歳~中学3年生まで                0歳~小学校3年生まで(所得制限あり)
宝塚市  0~5歳誕生日まで(所得制限あり)        0~5歳誕生日まで(所得制限あり)
伊丹市  0~小学校6年生まで(給食補助あり)       0~就学前まで(所得制限あり)
猪名川町 0~就学前まで(所得制限なし)          0~就学前まで(所得制限なし)

◎請願審査での委員会発言

・公明党(岩田)=当然市独自でやらなければならないこと、県と連携して何が出来るか総合的な検討をしている。今、この時点で就学前という限定した請願については不採択である。
・連合市民ク(小山)=昨今の市財政状況のなか補助金の見直し等、最優先にしなければならない部分があり、これが一定整理がついた段階で、やるか否かを議論していかなければならない。今、この時点での採択は出来ない。
・連合市民ク(多久和)=請願の願意はよくわかるが、市の財政状況から考えて困難かなと思う、心苦しいけれど不採択。

「日本共産党川西市会議員団ニュース」第49号(2009.9.10.)