中央北地区開発このまますすめていいのでしょうか 議会報告2008年秋季号 2・3面

議会報告2008年秋季号 2・3面 日本共産党川西市会議員団 全体はこちら 1面はこちら 4面はこちら このページのPDF版はこちら

ムダ使い許さず
中央北地区開発このまますすめていいのでしょうか
甲子園球場の6倍・財政見通しなく、福祉削って

 1600戸の住宅建設計画・住宅街区整備事業計画を作りましたが、わずか4年で事業は破綻しました。
 大塩市長は事業失敗の反省抜きに見通しのない新たな事業を進めようとしています。
 これまでも、上下水道料金・国民健康保険税などを大幅に値上げをしました。
 市が発表の08~12年の5ヶ年中期財政計画では毎年10億円の収入不足。解決に貯金(基金)を取り崩し、職員を200人減らし、市民負担を増やす計画。しかし、財政計画には中央北地区開発予算は入っていません。

246億円投入・住宅街区整備 事業失敗

多額の補償をして工場がなくなっただけ

 皮革汚水排出をなくすために工場を撤去し、新たなまちづくりを進める目的で246億円を投入しました。しかし、工場がなくなっただけで土地は民地のまま、しかも一体が汚染されています。

土壌汚染対策未完成・・すでに2億2千万円使ったが…

 公共用地の汚染対策工事中汚水管老朽による漏水で汚染がさらに広がっていることがわかりました。今後調査し汚染対策が必要になりました。1.5ヘクタールもの汚水処理場は残されたままです。
 民間用地も土壌汚染対策を行うと市は言っていましたが、まだ民間用地は25事業所中6事業所です。
 まだまだ費用がかかります。
 そして民間土地に借地料(年間1億6000万円)を支払っています。

市独自に補償-国・県基準に35億円加算して

 本来国・県の補償基準にそっておこなえば補助を受けられます。ところが市独自に基準をつくり補償しましたから、国・県の補助はなく100%市財政でまかない、35億円も加算し891億3000万円に補償額がふくれました。

新たな計画発表、すでに足下から崩れる

 ホタル飛ぶビオタウン構想で5つのゾーニングを発表。産業ゾーンの現地に集客施設建設の告示看板が出されています。発表したとたん足下から崩壊。

大型店導入は既存商店をつぶすごとに

能勢口と1キロ圏内、全国でも共存出来た所はありません。

 大型店導入を予定していますが、能勢口駅前とは1キロ圏内。市は一体として考えると言いますが、全国でも共存している事例はありません。
 伊丹・宝塚・尼崎…どこを見ても販売面積が増えているのに売り上げが落ち、再開発ビルは空き店舗が目立ちます。

アステ・栄南団地開発は94億円でした

 阪急能勢口駅前再開発事業、アステ・図書館・阪急百貨店・栄南341戸住宅建設の再開発での事業総額は413億円。市の負担は94億円でした。

市民参画で財政の見通しを立てて

 現財政事情ではまず事業を凍結。財政の見通しをしっかり持ち、市民参画・納得で事業計画を進めるべきです。事業費を可能な限り押さえるために事業区域を縮小することも考えられます。

市民のくらし優先を
お金の使い方を変えれば 市民要求が実現します

●国民健康保険税1万円引き下げは3億円あれば可能です。
●遠隔地からの小中学生の交通費補助
●障がい者支援
●介護料減免
●市民病院への繰り入れ増額
●中学校給食など
●あと7000万円の予算で、こどもの医療費を小学校入学まで無料にできます。

こども医療費、近隣市町で無料化の取組(08年9月現)

失敗のツケを市民に押しつけるな