国崎クリーンセンター 「資格・経験」ないまま運転10ヶ月

国崎クリーンセンター 「資格・経験」ないまま運転10ヶ月
委託料(8億円超)の返還、責任追及を

黒田みち議員 質問(2009年9月議会)

 「国崎クリーンセンター」がJFE環境サービスに委託している運転・管理契約において、焼却部門の責任者(現場総括副責任者)と班長2人が、契約内容(要求水準書)に明記されている「資格」も「経験」もないことが明らかになりました。
 昨年12月から試運転、4月から本格稼動と報道されているのに、「要求水準書」に満たない職員3人のことが7月21日に発覚。あわてて施設組合が企業に要求書を提出し、9月中旬までに必要な職員確保ができるという無責任な対応です。
 施設組合の管理者は建設地をかかえる川西大塩市長。委託料8億円の7割を負担します。
 日本共産党議員団が、住民の安全・安心を堅持するため「運転・管理」の直営を求めてきましたが、「高性能な機械なので、職員では無理。必要な資格や経験がいる。」と豪語してきたにもかかわらずこの結果です。
 委託企業が、10ヶ月間も「契約違反」で運転・管理しているのですから、企業に委託料の返還を含め責任を問うこと。必要な書類の提出・点検等をさせていない組合側の責任等も厳しく追及するよう求めました。
 このほか、「画面表示の見落とし」「清掃を怠る」ことなどによる不適合事象(事故)が数多く起こっています。JFE環境サービスが運転・管理を派遣や請負など5つの企業職員で成り立たせている矛盾もでています。実態調査や仕事内容(仕様書)の確認・点検などを徹底するよう追及しました。
 当局は、「組合として適正に処理されている。」という言葉に終始しますが、黒田議員は、川西市としての責務(命と健康を守りきる立場)を全うすること、住民が理解・納得するためにも、組合・企業共の責任を果たさせること、住民への情報公開、提供のあり方を含め、言葉だけでない「信頼される」ための具体的行動もあわせて厳しく求めました。

「日本共産党川西市会議員団ニュース」第50号(2009.10.22.)
(発行時に第49号としていましたが、第50号の誤りでした。訂正します)