問題山積(仮称)市立総合医療センター基本構想案 総額355.5億円
2018年9月 日本共産党川西市議会議員 北野のり子
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問題山積(仮称)市立総合医療センター基本構想案 総額355.5億円
8月23日に行われた議員協議会で(仮称)川西市立総合医療センター基本構想(案)の内容が明らかになりました。
①市立川西医療センターコスト129億円増加
総額176億円の計画が247億円(利息81.5億円を含めると355.5億円)のコスト増加へ。利息を含めると129億円増加の計画です。
②医療法人協和会の要望で全室個室化 収益は協和会(協同病院)へ
400床のベッドの内、一般病床の377床は全て個室化(7割無償・3割有償)。協和会協立病院の要望を受け市が独自に約10億円を出しますが、差額ベッド代(1日4000円)、目標の病床稼働率93%で単純計算すると1日44万円。年間1億6000万円全て協和会の収益になります。
≪コスト増加の要因≫
★キセラ川西センター
①建設コストの過少見積もりで80億円→126億円へ(46億円増加)
②病院機能の質的充実→個室化、手術室、高度治療室の充実、消費税改定
入札リスク(28.5億円追加による増加)→国の交付税対象外
③耐震構造(免振加算等)→(13億円追加による増加)
④土壌汚染対策→(14億円追加による増加)
⑤その他→OAシステム、設計・管理等(8億円増加)
★北部急病センター→北部診療所へ
19.6億円→8.1億円(-11.5億円)
現川西病院は閉鎖し、急病センターから診療所に計画変更。そのため、予算も11.5億円減額です。
24時間対応は、内科1診のみ。ニーズの高い小児科は対象外。川西北部は、総合病院がなく、入院も手術もできません。
市民の税金、10億円追加し差額ベッド代の収益は全て協和会って納得できますか?
③駐車場確保できず相互利用?!
キセラ川西区域内の新病院建設地は、現川西病院と比べても土地が狭く駐車場の確保ができません。病院職員の駐車場もありません。市は、大規模集客施設やキセラプラザ、市民温水プール等、周辺駐車場1240台、ピーク時が各々違うので充分相互利用できると説明しています。近隣自治体病院でも駐車場確保は当たり前、患者さん等の利便性の点からも必要です。
400床の病院で駐車場がないなんてありえない!今後、駐車場確保にさらにお金を使うのでは??
④敷地面積変更 協和会所有地と市道を活用
市は、当初の計画より延床面積を縮小しましたが敷地面積が足りず、新病院建設地の西側の市道部分700㎡、北側の協和会が活用しようとしている土地717㎡を確保すると説明しています。
○延べ床面積 約36,000㎡→約35,000㎡
○敷地面積 10,534㎡→11,000㎡
717㎡は協和会から提供。しかし無償なのか有償なのか未定です。
★(仮称)川西市立総合医療センター基本構想案に係る市民説明会
9月8日(土)
10:00~12:00
北陵公民館 集会室(北陵小学校区の市民)定員80名
14:00~16:00
陽明小学校 多目的室(陽明・緑台小学校区の市民)定員80名
15日(土)
10:00~12:00
牧の台小学校 地域交流室(牧の台小学校区の市民)定員80名
14:00~16:00
東谷公民館 集会室(東谷小学校区の市民)定員80名
22日(土)
9:45~11:45
みつなかホール 文化サロン 定員180名
(上記小学校区以外の市民等)定員180人
川西病院は市直営のまま存続・充実します。
計画変更、問題山積なのにたった5回の説明会では、不十分です。パブコメ募集もしますが、多額の税金を使って行う病院事業、もっと広く市民の声を聞くべきです!
川西病院は、猪名川・能勢・豊能の3町に財源負担も含め協力を求めます。市内どこからでも通えるよう通院バスを運行します。