加茂保育所・加茂幼稚園の一体化(案) 少子化対策・地元活性化に背を向けるもの
住民の意見集約・建設的な論議が必要
2016年3月 住田由之輔
■「由さん」のくらしの便り 358号はこちら(PDFファイル)
【1面】
加茂保育所・加茂幼稚園の一体化(案)少子化対策・地元活性化に背を向けるもの
住民の意見集約・建設的な論議が必要
平成27年度に基本計画策定予定が遅れていた「川西南中学校区における市立幼・保一体化施設の整備について」(案)が、3月7日開催された建設文教公企常任委員協議会で、裏面に掲載資料提出とともに説明がありました。
定員230人は、現加茂保育所、現加茂幼稚園の定員数を合計したもの
(詳細は下記に記載・以下説明より)
○場所は、この間保護者に説明していた旧加茂小プールあたりから、加茂ふれあい会館北側に2300㎡確保して建設する
○現在ふれあい会館などで使用している駐車場は、現在グランドとして使っているところを活用予定
○平成28年度に、市の構想をもとに設計・建築・運営へかかわる「事業者」を公募し、平成31年4月から開園する計画
○この間保育所保護者、幼稚園保護者に2年前に一回ずつ説明してきた。これから地元住民・グランド使用者など関係者に丁寧な説明と要望など聞いていく
○建設費用は概算だが、物価の高騰など考慮すれば7~8億円ぐらいかかるのではないか
認定こども園・定員230人
(予定の構想として)
これまでの保育所入所者対応で0歳-6人、1歳-10人、2歳から5歳までそれぞれの年齢で11人=60人。
これまでの幼稚園入所対象に3歳-50人、4歳5歳それぞれ60人=170人との説明。
ふたば幼稚園は廃園にしたまま
少子化を理由に加茂幼稚園に統合された耐震化が不必要なふたば幼稚園の使い道は決まらず、半ばほったらかしになっています。加茂幼稚園に決まったのは地元要望が強かったからとのことです。
加茂幼稚園は「残せ」が地元要望
今回の一体化・認定こども園建設場所は、加茂小地域では南西の端になり、特に電車を利用される方からは現在地から遠くになります。しかも保育所は市内全域から入所できますから、加茂・南花屋敷に住んでいても優先とはなりません。必要としても定員が増えるわけではなく、現時点で283人の待機児童解消にはならず、「少子化対策」とは逆な政策と言わざるを得ません。