くらし・福祉・教育優先の市政めざして「みんなが住んでよかった」と思える川西市に
命の問題やろ!
「川西病院問題」でアンケーをスタート
2018年6月
日本共産党川西市会議員 黒田みち
➜ 黒田みちのたんぽぽだより(No.188 病院特集第13弾)はこちら(PDF)
【1面】
命の問題やろ!
「川西病院問題」でアンケーをスタート
5月1日に全戸配布された「(仮称)川西市立総合医療センターの整備と指定管理者制度の導入」冊子。読まれた方から「どうなっているの。わかりやすい情報が何も伝わってこない」など疑問や意見が数多く寄せられています。私(黒田)は、これまで以上に病院のことや財政などの情報をお伝えし、市民の方の意見や声・願いをお聴きできるよう「市立川西病院についてアンケートのお願い」をスタートさせました。(紙面吹き出しで掲載)
川西病院前、高い関心
アンケートは5月8日の川西病院前での聞き取りからスタート。関心が高く、5月11日までに聞き取りとファックスで105件の回答が寄せられました。
これらをみなさんにお返ししながら、市や護会にも市民のたくさんの声・意見を届けたいと考えています。(ブログ「たんぽぽだより」で掲載中、フェイスブックでも)
夏に「基本構想」意見募集 じっくり説明、検討を
市は病院冊子の中で「(仮称)川西市立総合医療センターの具体的な内容は今後策定する基本構想の中で検討。また、策定にあたってはパブリックコメントを実施し、市民の皆様のご意見を踏まえ、策定します。」とあります。この「基本構想」は、夏頃市民に明らかにされ、パブリックコメント(市民意見を聞く仕組み)が行われます。 一人ひとりが意見を出しましょう。また、市民への説明や意見を聞く場の設定、議会でのしっかりとした検討を求めていきましょう。
市立川西病院アンケート(105件分)
1、病院を利用している・していた?
①ある99 ②ない5
2、利用はどこの科?
内科70 外科22 整形38 小児10 眼科16 産婦人科18 泌尿器科12 耳鼻咽喉10 緩和ケア2
3、病院への要望は?
①駐車場の無料化38 ②待ち時間の短縮69 ③診療科を増やしてほしい41
4、病院の評価できるところは?
①公立・二次救急の安心感83 ②医師・看護師・スタッフが丁寧59 ③開業医との連携44
5、現・病院を閉鎖することについて
①困る69 ②反対76 ③賛成 0 ④どちらでもない1 ⑤わからない1
6、協和会への指定管理者(公設民営)について
①反対89 ②賛成3 ③わからない8 ④どちらともいえない5
7、自由記述は吹き出しで
*命の問題やろ!
*救命救急の現場で1分遅れたら助かる率が10%下がる。まずは、命を助けることを強調すべき!
*一般市民多くの意見をもっともっと聞きなさい!!
*今年正月、肺炎で入院。診察・血液検査、CTなど設備の整った、病院があって助かりました。
*24時間の小児科皮膚科 肝機能外来
*送迎バスの運行
*両親が入退院。毎日通いましたが、遠くなると困ります。
*新しい道ができ、バスがあれば行きやすい。清和台⇒病院 バス運行を!
*つぶさないで!緩和ケア病棟などは、まだ5年程しか経っていないのに、つぶすなんて、税金の無駄使い!もったいない!
*知らない間に変更 24時間対応の小児科がほしいくらいなのに、診療所に格下げなんて。ここに、市立の病院があるから自宅購入したのに。にくなると困ります!
☆お住まいはどちらですか?
東谷55 緑台9 清和台1 多田6 川西3 明峰1 川西南3 豊能5 その他2 猪名川7 能勢1
「もう、ほっとけない」近江八幡 市民力で新市長
近江八幡市は人口82,157人(有権者66,163人)。約90億円の新市庁舎建設が4月15日の市長選挙の争点に。「もう、ほっとけない。小さな市庁舎、大きな福祉」、新庁舎建設中止を主張した新人・小西理氏が21,047票獲得、当選を果たした。現職の冨士谷英正氏は11,647票。市民の行動が市政を変える☆☆☆☆☆
【2面】
現 市立川西病院
(東畦野)2次救急入院・手術あり
250ベッド(13診療科・3専門センター)・駐車台数179台
入院 1日平均191人 外来 1日平均456人
敷地面積 14936㎡ 1983(昭和58)年10月開設(今年35年目)
救急搬送 (年)928人(2017(H28)年度)
⇩
指定管理者制度 名前は市立 中身は協和会(協立病院)
⇩
キセラ川西センター(火打)2次救急入院・手術あり
400ベッド(26診療科・8専門センター)・駐車台数???
敷地面積10534㎡ 今の広さの3分の2
キセラ医療ゾーンは当初、協立病院が自前で296ベッド駐車場100台を建設予定。400ベッドに拡大し駐車場は何台に?別に市が土地を借上げ?結局多額の税金投入?
280名 職員(医師・看護師・医療技師)全員解雇 …協和会職員へ
市が土地購入/病院建設⇒運営委託(公設民営)
北部医療は診療所
1次救急 入院・手術なし(救急車は行かない病院)
内科(3診) 小児科 整形外科
診察室①②③④⑤⑥… 開業医も入る予定
★5月1日発表では「山下駅前・24時間急病センター」でしたが、「現病院正面駐車場・診療所」に変更。24時間常駐は内科医師1名のみ。後は午前診。
観察ベッド 8 薬局 X線 検査室
「指定管理者制度」導入は「万能薬」ではありません
整備費総額の40%は国の交付金でといいますが、補助金と違って交付金は、毎年申請し額も変動。下表のように5年間で最高と最低の差は4,500万円も。30年の長期間、安定的に交付される訳ではありません。 指定管理者も不安定な制度。行政視察で訪れた指定管理9年目の山梨県上野原市立病院の場合、指定管理者負担金(50%)が2年間返済されず、産科の開設は未だに実現していません。(詳細たんぽぽ185号)
協和会との指定管理契約は20年間、市の借金返済は30年間。本当に大丈夫でしょうか?
総事業費はどこまで膨らむか。計画は176億円としていますが、他に利子51億円、浸水被害対策や駐車場確保、解雇する職員への手立てなど考えると異常な借金を抱えることになります。将来に禍根を残さないよう一度立ち止まって、真剣に検討しなおすべきです。
市内急性期ベッドが、203ベッド減る「再編・ネットワーク計画」
市立川西病院250ベッド、協立病院313ベッド、第二協立病院40ベッドをなくして400ベッド新設。急性期ベッドを大幅に削減する計画。(昨年12月21日病院特別委員会)。
2016(H28)年度・救急搬送は、7,048人の内、市内搬送5,112人(72.5%)、市外搬送は1,936人(27.5%)。
下記のように、搬送先や疾病程度別搬送人員をみると、北部に二次救急総合病院の空白地をつくって良いとは絶対に考えられません。
病院別搬送先 2016(H28)年度(人)
市立川西病院 928(13.2%)
ベリタス病院 1,651(23.4%)
九十九病院 16( 0.2%)
正愛病院 159( 2.2%)
協立病院 2,267(32.2%)
自衛隊阪神病院 84( 1.2%)
その他市内病院 7( 0.1%)
程度 2016(H28)年度(人)
死亡 76(1.1%)
重症 223(3.1%)
中等症 2,993(42.5%)
軽症 3,756(53.3%)
合計 7,048
※死亡:初診時において、死亡が確認されたもの。
※重症:傷病の程度が3週間以上の入院加療を必要とするもの。
※中等症:傷病の程度が入院を必要とするもので重症に至らないもの。
※軽症:傷病の程度が入院を必要としないもの。
市立川西病院への国からの交付金額(基準財政需要額)
年度(年) 基準財政需要額(円)
2011(H23) 2億8,968万
2012(H24) 2億4,476万
2013(H25) 2億9,025万
2014(H26) 2億7,802万
2015(H27) 2億4,510万★
★この年度の内訳は、病床数による(78%)、救急告示など(15%)、病院事業債(7%)
国の交付金5年の間に4,500万円も差が…大丈夫?!