許せません!栄保育所廃園 反対したのは自治市民クラブと日本共産党

2007年9月市議会
許せません!栄保育所廃園 反対したのは自治市民クラブと日本共産党
黒田議員が反対討論

保護者が納得できる説明ないまま進める

 2005年(平成17年)10月に保護者や職員に全く知らせず「栄保育所廃園・旧桜ヶ丘幼稚園跡地での民間認可園建設」が議会先行発表という形で明らかにされました。
 民営化による保育サービスの充実、コスト論・待機児童の解消・次世代育成支援対策行動計画の目標達成・栄保育所の老朽化などを並べ、保護者へ説明会等が持たれましたが、納得されないどころか、話し合いは頓挫。
 保護者に納得できる説明をしない上、説明会を開催した事だけを既成事実として積み上げていく行政側の進め方に対し保護者に拒否され、今現在も行政は説明会をもてないでいます。

保育所配置の計画がない

 市役所を中心に半径1.5㎞の場所に公立保育所5ヶ所・民間認可園3ヶ所が密集していること、市内南部では、乳児保育、8時までの延長保育などの実施がないこと、まして、清和台・けやき坂地域、美山台・丸山台地域などは保育所そのものがないなど地域差が著しく、中央部に建設する理由のないことも明らかになりました。
 待機児童数は多田以北に多いなど著しい地域の偏りがあります。
 市内の地理的な条件や入所・待機児童の状況や町づくりは考慮されず、目に見える保育メニューの項目や目標数値のみにこだわり、わざわざ公立園を廃園してまで同じ地域に民間園を建設するムダや、市内の子育てにとても無責任なあり方がきびしく問われます。

待機児童解消を

 待機児童解消についても、栄保育所を廃園にする必要性はありません。
 今年度初めでも認可園は70名の待機児童。途中入所で新たに60名が保育所に入っているにも関わらず、8月現在74名の待機児童をかかえています。
 その内訳は、保育所の密集地では72%が3歳未満児、全体でも60%が3歳未満児という状況にあること、他市町の保育所に通うこどもが25人、無認可保育所に入所しているこどもが457人と認可保育所への需要はまだまだ大きく、廃園必要なしといわざるをえません。
 2005年の国勢調査で明らかになっているように、様々な社会的背景の影響も受け、就学前のこども達の約30%が保育所へ通っているという実態があります。川西市では、05年10183人の就学前のこども数ですから、国の平均でいくと3054人に保育所が必要となります。120名定員の保育所がひとつ建設するために60人の保育所をつぶすのですから、全く待機児童の解消にはならないことは明らかです。

公的保育所を守れ

 厚生労働省が2006年に公表した過去6年間の保育所の死亡事故数によると、認可外保育所の死亡事故発生率は認可園の20倍を超えています。公的保育所の補完的役割を担ってきたという点や認可外保育所の全てが劣悪なのではありませんが、国の官から民への方針や規制緩和に次ぐ規制緩和によって、経費削減が優先され、民間がどこでも保育所を経営できるようにしてきました。
 従来、民間では経営が成り立たない福祉のための保育所は公立で建設、国の補助割合も高かった歴史があります。しかし、国が公の責任の放棄、コスト削減、自己責任論で、民間への市場開放を進め、公立園を廃園、民間園へと移行させています。

市として福祉を守れ!

 川西市行財政改革審議会でも「福祉や教育のお金は減らさないでほしい」「やっていたことを変更するときは市民に十分説明をし、理解を求めるように」などの意見が出されています。
 今、川西市の子育てが大きく問われています。美しい言葉だけを並べるのではなく、保護者が本当に納得し、安心してこどもを産み育てたいと実感できる子育て施策や計画のあり方、予算のあり方も含めて市立栄保育所の廃園ではなく存続するよう、1・2歳児の受け入れも市の責務としておこなうよう強く求めます。 

どの子にも良い保育を

 また、民間認可園の選考委員会において、付帯意見がつけられています。
○行政の進め方が市民の不信感をいだかせていること、理解を得ないまま実行されることで無理や齟齬が生じることに十分塾慮すること
○選考された法人が3歳未満児の保育経験がないことから、整備計画段階から行政が責任をもって対応すること
○公立園と比較して大きく保育の質をおとすことのないよう取り組むこと、公費補助のあり方も含め、誠実に対応するよう強く書かれていることを行政として、責任をもって必ず実行するよう強く要求ました。

「日本共産党川西市会議員団ニュース」第14号(2007.10.18.)

2007年9月市議会議案態度一覧

2007年9月市議会議案態度一覧

H18年度水道事業会計決算 (日本共産党)賛成
H18年度病院事業会計決算 (日本共産党)反対
久代1ため池廃止     (日本共産党)賛成
高規格救急自動車買い入れ (日本共産党)賛成
市長の資産等公開条例で郵政民営化に伴い字句の変更 (日本共産党)賛成
H19年度水道会計補正予算 (日本共産党)賛成
栄保育所廃止条例     (日本共産党)反対
H19年度老人保健事業特別会計補正予算(第1回) (日本共産党)賛成
H19年度介護保険事業特別会計補正予算(第1回) (日本共産党)賛成
地区計画区域内建築物制限条例で郵政民営化法制定に伴う字句の変更 (日本共産党)賛成
H19年度一般会計補正予算(第1回)       (日本共産党)賛成
栄保育所廃止を急いで決めないことを求める請願
       → 栄保育所廃止条例が可決されたので自動的に不採択に
 市議会政務調査費収支報告書に領収書添付を義務づける条例 (日本共産党)賛成

議案名日本共産党連合市民ク政雲会公明党智政会自治市民ク無所属
H18年度水道事業会計決算賛成賛成賛成賛成賛成賛成賛成
H18年度病院事業会計決算反対賛成賛成賛成賛成賛成賛成
久代1ため池廃止賛成賛成賛成賛成賛成賛成賛成
高規格救急自動車買い入れ賛成賛成賛成賛成賛成賛成賛成
市長の資産等公開条例で郵政民営化に伴い字句の変更賛成賛成賛成賛成賛成賛成賛成
H19年度水道会計補正予算賛成賛成賛成賛成賛成賛成賛成
栄保育所廃止条例反対賛成賛成賛成賛成反対賛成
H19年度老人保健事業特別会計補正予算(第1回)賛成賛成賛成賛成賛成賛成賛成
H19年度介護保険事業特別会計補正予算(第1回)賛成賛成賛成賛成賛成賛成賛成
地区計画区域内建築物制限条例で郵政民営化法制定に伴う字句の変更賛成賛成賛成賛成賛成賛成賛成
H19年度一般会計補正予算(第1回)賛成賛成賛成賛成賛成賛成賛成
栄保育所廃止を急いで決めないことを求める請願栄保育所廃止条例が可決されたので自動的に不採択になった
市議会政務調査費収支報告書に領収書添付を義務づける条例賛成賛成賛成賛成賛成賛成賛成

「日本共産党川西市会議員団ニュース」第14号(2007.10.18.)

市民生活脅かす自衛隊の武装行進中止せよ

市民生活脅かす自衛隊の武装行進中止せよ
2007年6月議会 土谷議員の一般質問

自衛隊に中止を申し入れ

行進に抗議

 陸上自衛隊約70人が白昼堂々と小銃を肩に迷彩服を着て、市内中心部を軍事訓練する計画が明らかになり、日本共産党議員団は、5月18日に大塩民生川西市長に、5月30日に陸上自衛隊伊丹駐屯地に抗議と中止の申し入れを行ってきました。
 土谷議員は、「今回の自衛隊の市中訓練は市民生活を考えない異常、異様な行動であり、市民を威圧し、恐怖心を与えるものである。非核平和都市宣言をしている川西市長としてどう対応してきたのか。市民の安全を守るのは自治体の役割、全国では基地反対闘争が自治体ぐるみでやられている。市長が先頭に立って中止をもとめるべきではないのか」とただしました。
 市長は答えず、副市長が「安全保障上の問題であり、中止を申し入れる考えはない、国の専管事項だ」と開き直りました。また、部長が「コースの変更、訓練のタスキ着用を申し入れたが訓練にさしさわる、時間的に無理と断られた」と弁明。市民の安全よりも国優先の姿勢を示しました。

「日本共産党川西市会議員団ニュース」第12号(2007.7.12.)

能勢電鉄のバリアフリー化 どうすすめるのか

能勢電鉄のバリアフリー化 どうすすめるのか
2007年6月議会 土谷議員の一般質問

 土谷議員は、「新法バリアフリー化法により、能勢電鉄の段差解消をどうすすめていくのか」と市の考え方をただしました。
 とくに、鼓が滝駅は駅西側に改札口の新設、多田駅は階段のスロープ化、改札口の改善が強く求められており、第2期計画に位置づけていくべきだと要求しました。
市は、「7月上旬に利用者も参加した、第一回協議会を開く予定であり、基本構想の中で位置づけられる。主旨は理解する」と答弁しました。

「日本共産党川西市会議員団ニュース」第12号(2007.7.12.)

市営住宅多田団地の今後のあり方は

市営住宅多田団地の今後のあり方は
2007年6月議会 土谷議員の一般質問

 築五〇年を経過し、老朽化した市営住宅多田団地について、空き地の暫定的活用、今後の団地のあり方について市の考えをただしました。
 市は「用途廃止し今後どう活用する考えていく。地元の要望を入れて、跡地利用を検討したい」と答弁しました。

「日本共産党川西市会議員団ニュース」第12号(2007.7.12.)

上平野踏切改善の進捗、見通しただす

上平野踏切改善の進捗、見通しただす
2007年6月議会 土谷議員の一般質問

 本年度、調査設計費(300万円)が予算化され、住民の願い実現に一歩前進した上平野踏切拡幅について、土谷議員が改めて質問しました。
 住民の皆さんからは、「本当に踏切の拡幅やってくれるの」「市の話を聞いても確信のある答えが返ってこない」など、不安な声も寄せられています。
 土谷議員は「新年度から新たに始まった事業ではあるが、事業をどうすすめていくのか、今どうなっているか、見通しはどうか、地元にきちっと説明する責任があるのではないか」とただしました。
 市は「4月に具体案を提示し、能勢電に検討してもらっている。調整が出来しだい自治会に説明したい、さほど時間はかからないと思う」と答弁し、協議は進めているとしました。

「日本共産党川西市会議員団ニュース」第12号(2007.7.12.)

地域の安全に力を入れよ

地域の安全に力を入れよ
2007年6月議会 住田議員の一般質問

 住田議員は、この間訴えてきた地域の安全対策について、行政としての現状認識、改善計画、実施計画等について質問しました。その箇所は、(1)能勢口西友前、横断歩道、周辺道路駐車場等、(2)加茂3号橋付近、(3)中大野橋、(4)ドラゴンランド前横断歩道、駐車場です。行政側は、現状認識はしている。改善の中でも信号機の設置などは警察へ要望しているとの答弁。しかしいつ実施するかの具体化は答弁にありませんでした。住田議員は、市民にとって危険との認識を行政がしているのだから、すぐやるものととらえたことを伝えました。

「日本共産党川西市会議員団ニュース」第12号(2007.7.12.)